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運び屋


俺は昔運び屋をやっていた。

だからオートバイで高速を利用するのが日課になっていた。
今日も荷物を届けるために高速に乗り目的地に向かう。
しばらく走ったところで斜線変えてきた車に接触した。
一瞬バランスを崩したが、なんとか体勢を直しました。
危ねえ、後ろ位確認しろよ!
そう思いながらもなんともなかったので走り続けた。
そして目的地についたので高速を下りようと料金所に行き、金を払うためにバイクを止めた。

その瞬間に俺はぶっ倒れた。











【解説】  接触したときに足がなくなったので、バイクを降りようとして倒れてしまった。
(春原・・・気をつけろよ!)

(いや、バイクとか乗らないし・・・。)

(京のバイクと辞典に・・・。)

(同じレベルの危険ですか。)

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優しいお医者さん


脳死が確認されて二週間を経過した兄の皮膚細胞は、
無数のチューブに繋がれ、人工呼吸器と点滴によって生き続けていました。

しかしそれも、昨日までの話です。今日、兄は死んでしまったのです。
「すみません。手は尽くしたのですが
お医者さんはとても悲しそうな顔でそう告げた。
兄の亡きがらを抱いた時、ガリガリに痩せていたのかとても軽くて、苦しんだと思います。
でも、もう苦しまなくていいんだよ?楽になれたね。

………治療費は結構ですよ」
決して裕福とは言えない私の状況を察してか、なんて優しいお医者さんなのでしょう。
私はすぐに泣いてしまいました。
……遺体を見るのは辛いでしょうね」
お医者さんが兄の遺体にシーツを被せる。
……思い出はお兄さんと共に焼いて忘れなさいね」
この一言で私は立ち直れました。

ありがとうございます。とても素敵なお医者様。












【解説】  軽い、治療費はいらない、脳死。臓器・・・。
医者が臓器を持っていったため軽くなっていた。

(風子は・・・、風子は・・・。)

(やっぱりな・・・。道理で軽いと思ったよ。)

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悲鳴


外で散歩をしていたら、「キャー!」という女性の悲鳴が聞こえました。
私は驚いて行ってみると道路で女性が、縦2m・横2m・暑さ50cm程の
鉄板らしき物の前に座りこんでいました。

その女性に話を聞こうとしたが、ビックリしたのか話せません。
すぐに作業服を着た人が来て訳を話してくれました。
どうやらビルの上で工事をしている時に落としてしまったということです。
幸い怪我人は出なく、女性は驚いて腰が抜けてしまっただけらしいです。
それにしても赤いタイルの上に真っ黒の鉄板とは不気味でした。

散歩も飽きて夕陽が暮れ前に、もう一度その場所に寄ってみました。
その鉄板らしき物はまだ残っていました。とても重いので処理ができてないのでしょう。
危ないからか、近づけないように警備員のような人がいました。
先ほどの女性もいたので、声をかけてみました。

「先ほどは驚かれたことでしょうね」

女性は

「驚きました。悲鳴を聞いたときは本当にビックリしました」

と返してくれた。










【解説】  悲鳴を出したのは女の人ではない・・。
怪我人はいないが死人は出た。

(春原・・・たとえジョークでも無残な姿に…。)

(あはは・・・まるでせんべいのよう。)

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飛び降り


会社までの徒歩通勤時に、取り壊し予定の無人マンションの近くを通るのですが、
そこは飛び降り自殺が非常に多く、自殺者の霊の目撃情報も多いいわゆる曰くつきマンションです。
周りに街灯も少ないし夜はかなり不気味で怖いです。

この間残業で帰りが23時頃になったときガクブルしながらそこを通ったんですが、
一瞬マンションの屋上に人影が見えた気がしました。

「!?」

ビビって心臓止まるかと思いました。
よく見てみたがやはり屋上に誰かが立っています。

まさか幽霊・・・と思った瞬間その人が飛び降りました。
コンクリートに打ち付けられる嫌な音がして、女の人が倒れてるのが見えました。

慌てて携帯で救急車を呼んでその人に駆け寄りました。
血まみれで足は変な方向向いてるし、幽霊ではなかったがかなり恐怖でした。

落ちた音を聞いてかマンションのベランダから何人かこっちを見てる人もいました。
すぐに救急車が搬送していったけど、
家に帰っても現場を思い出してしまい、まったく眠れなかったです。

次の日聞いたら、重症だったけど命の別状はなかったらしいです。
ホント未遂に終わってよかった・・・もし亡くなってたらマジでトラウマになるところだったです。











【解説】  無人のビルから飛び降り・・?
(智代のけりならあるいはそこまで跳べるかも・・・。)

(なんだ・・・、飛び降りは春原だったのか!)

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お姉ちゃんのオバケ


オバケって本当にいるとおもいます。
小さいころ、わたしにはお姉ちゃんのオバケが見えていました。
同じきたない服をきて、いっしょに住んでいました。
でもある日お姉ちゃんは見えなくなりました。
次の日には、パパとママが宝くじをあてました。
パパとママに貧乏だったから、不健康でそんな幻覚を見たのだと言われました。
今、わたしたちはとってもしあわせです(^-^)/
でもそろそろ宝くじのお金がなくなっちゃいそうです。
パパとママは最近、いろいろな人とよくわたしの話してます。











【解説】  お姉ちゃんは保険金をかけられて殺された。
次は自分が保険金で殺される。

(芽衣ちゃん、おにーちゃんなんてホントはいないんだよ!)

(やだなー、いるじゃない、朋也おにーちゃん♡)

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