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雑居ビルのエレベーター
運送会社の配達員をしていた頃の話。いつも通り昼間の配達に回っていた。
それは繁華街の路地裏にある、築うん十年も経ってるであろう
古くて人気もない雑居ビルに行った時のこと。
真夏だったし割と上階へ登らなければいけなかった為、
つい怠けてエレベーターを使おうとした。
ボタンを押すと、すぐ扉は開いた。
と、突然女性が酷い顔をして「うわあああ」狂った様に叫びながら飛び出してきて、
思わず後退りした。
その女性はそのまま繁華街へと走って消えた。
何だろう、酷い事でもされたか?ラリってるのか?
こんな湿っぽい雰囲気のビルだ、中で何やってるかわからない・・。
恐る恐るエレベーター内を覗いて確認するが何も無い。
階段から人が降りてくる気配も無い。
不気味だな、さっさと荷物置いて出よう。
そう思いながらエレベーターに乗った。
荷物の宛先は8階。
おかしい。
ボタンがひとつしかない。
【解説】 → ボタンが一つしかない → 「閉」しかない → 外からしか開けられない
外の人がエレベーターを開けない限り、中の人は出られない。
エレベーター
高層マンションに住んでいる男性の話です。
彼は14階に住んでいるためエレベーターは必須なのです。
夜中に帰宅した時、エレベーターに乗り14階のボタンを押しました。
ドアが閉まり動き出したところ、8階のボタンのランプが点灯しました。
『あぁ、誰か乗ってくるのか・・。』
そう思った直後、慌てて2階3階4階5階とボタンを連打した。
3階で止まってくれたので、開きかけのドアをこじ開けて外へ駆けだした。
そのまま階段を駆け降り、朝までコンビニで立ち読みしました。
【解説】 → エレベーターは途中で止まることあっても、中のライトが点灯することはないです。
(え、点滅してるの見たことあるけど・・・。)
(点灯で点滅じゃないの・・・、馬鹿なおにーちゃん)