[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
お別れ会と色紙
今日は親友の浅井君が転校するのでお別れ会をやった。
みんなと別れるのが寂しいのか、浅井君はちょっと落ち込んでるみたいだった。
お別れ会はとても素晴らしいものだった。
途中、歌が得意な前田君が歌を歌って盛り上げてくれたり、
学級委員の篠崎が詩の朗読をして雰囲気を作ってくれた。
そして、お別れ会のクライマックス。親友の僕が浅井君にプレゼントを手渡す瞬間だ。
プレゼントはクラス全員で書いた寄せ書き。
昨日、出席番号順で周ってきたその白い綺麗な色紙に、僕は今までの思いを込めて
「ありがとう」と、一言だけ書いた。
親友なのにそれだけ?と思うかもしれないけど、その言葉だけで気持ちは十分伝わるはず。
僕は綺麗な袋に入った色紙を浅井君に渡した。
「元気でね、浅井君・・・」
「今までありがとう、渡辺君・・・」
浅井君はちょっと照れたような表情を浮かべて、
袋の中の寄せ書きを見た後、感極まったのか号泣してしまった。
そんな浅井君を見て、たまらず僕も号泣してしまった。
プレゼントをこんなに喜んでもらえるなんて、本当に嬉しい。
2人して泣いてる姿が滑稽だったのか、クラスの皆がニヤニヤしながらこっちを見ている。
僕は急に恥ずかしくなって、照れ笑いをした。
本当に、とても素晴らしいお別れ会になりました。
【解説】
渡辺君(W)だから、出席番号では最後の方のはず。
なのに、みんなが出席番号順で書いたはずの寄せ書きが、白紙で回って来た。
つまり、浅井君のために渡辺君以外、誰も寄せ書きを書いてくれなかった。
クラスの皆がニヤニヤして見ていたのはイジメのため。
だから浅井君は色紙を見た瞬間、号泣したのだ。
ちなみに次のターゲットは渡辺君だ。みんないじめはやめましょうね。