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とある女性の願い事


ある女性が大学受験に悩んでいた。すると突然目の前に男性が現れ、言った。

「あなたの願いは?」

女性は大学に合格したいと言った。その後、見事女性は大学に合格した。
何年か後にその女性が就職に悩んでいた。すると突然男性の声がした。

「あなたの願いは?」

女性は就職したいと言った。その後、見事女性は就職した。
そのまた何年か後にその女性が人生に悩んでいた。

「あなたの願いは?」

女性は答えなかった。聞こえなかったようだった。男性は言った。

「順番を間違えたようだな・・。」










【解説】
男は暇を持て余した神だった。
「順番を間違えた」というのは、実は願い事をひとつ叶えるたびに五感が1つ失われていた。
最初は視覚を失った。なので2度目に男性が現れたことを彼女は声でしか認識していない。

そして2度目の願いで彼女は聴覚を失った。
3
回目は何も聞こえていなかった。
もしも、聴覚が最後だったら・・・。

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とあるひき逃げ


去年、友人の妹が車にはねられて死んだ。ひき逃げだった。
犯人はまだ捕まっていない。
その悲しみせいか、去年の誕生日に友人は祝ってくれなかった。

今日の誕生日、友人は久し振りの笑顔を見せた。
そして、誕生日プレゼントがあると言われた。
「直接渡すのは恥ずかしい。紙に書いておくから、俺が帰ってから探してくれ。」
と言われた。

友人が帰ったら、俺はプレゼントを探しはじめた。
すると、友人が置いて行ったのか紙に、調味料の棚の、お酢の上の段の布の中にある。
と書かれていた。

自分はすぐにそこに行って確かめた。
あの友人が何をくれるのか楽しみだった。
布と一緒においてあった紙には、腐る前に食べてくれ。
と書かれていた。

布の中には俺の大好きなぼた餅がくるまれていた。
まだ食べていないがとても美味しそうだ。
友人には何を返そうかな。










【解説】
「酢の上  し」
「布の中  『ぬ』と『の』の中・・  ね」

しね

友人はわかっていた。つまりこいつがひき逃げ犯だ。
おそらく、ぼた餅を食べたら・・・。
復習が完成するだろうな。

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とあるストーカー


ある実名SNSでのチャット
A
「ストーカーって本当にしつこいね」
B
「また出たの?この前、引っ越したばかりじゃない」
A
「ハッキリ見たわけじゃないんだけど。どこから嗅ぎ付けてくるんだか」
B
「そう言えば、誕生日プレゼント届いた?」
A
「うん。素敵なプレゼントをありがとう」
B
「それなら良かった。でも前の住所に送るところだったよ」
A
「ごめんね。引っ越しで忙しかったから連絡するの忘れてた」
B
「引っ越した後でも連絡よこさないぐらいだもんねw でもSNSは、すぐに更新するとかw」
A
「ごめんってw」














【解説】
B
Aのストーカーだった。

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とある骨折


友達が小学生のとき、学校に大きな遊具
(
滑り台やらうんていやらが合体したアスレチックみたいなやつ)があったらしい。
で、長放課になるとその遊具で遊ぶ生徒が多かったそうだ。

ある日、その遊具で怪我人が出た。遊具から落ちて「足が痛い」と言っていたらしい。
両手で遊具の柱を掴み身体を支えて片足で立ち上がったけど、
歩けないようだったから何人かの生徒が保健室に連れていった。

そしたらそのとき保健室には先生がいなくて、しばらく一緒に遊んでたみんなで付き添ってたらしい。
20
分ほどしてようやく戻ってきた保健の先生が病院に連れていくと、落ちた子は両手両足を複雑骨折してて
しばらくしてから障害者施設に移っていったそうだ・・・。
話し終わってから友達は意味ありげに笑ってたんだが、聞いたときは何が怖いのかわからなかった。


わかってから何か怖くなったよ。











【解説】
最初は「片足で立ち上がって」いた子が、先生が来たときには
両手両足を「複雑骨折」していた・・。
集団暴行で障害者施設に行くことに決定した。

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文章の意味


これは、私が小学生のころの話です。学校からの帰り道、真っ黒な髪を腰まで
のばした女の子が、公衆電話の前に立っていました。その子が振り向いて
話かけて来た時に、その目が白く濁っていたことから、私は彼女が盲目であること
を知ったのです。その子は透き通った声で言いました「美加ちゃん、お葬式の
最中に悪いんだけど、私の代わりに電話をかけてくれる?」わたしは(何か
誤解されてるな)と思い乍らも、そこは突っ込まずに、それよりも彼女が何故
まようことなく私の名前を言い当てたのか、知りたいと思いました。「どこか
で、会ったかしら?」すると彼女はクスクスと可笑しそうに笑い、本を
読むように饒舌に語り始めたのです。「クラスが違うから、知らなくても
無理はないけど、アナタの同級生よ。貴方は1組で私は6組。廊下の端
と端ですものね。でも私は、ずっと前からアナタを知っていた・・・。
目の悪い人間ほど、声には敏感なものよ。アナタはとても綺麗な声で、クラス
の人望も厚くて、よく皆の話題になってた・・・。だってアナタは優等生の
見本のような人ですものね。きっと私の頼みを聞いてくれると思ったの。
エゴイスティックな他の人たちとは大違い・・・。」
なにかが狂ってるような気がしました。それでも私は、その少女の
いう通りに、ダイヤルを回し(当時はまだダイヤル式の公衆電話でした)、
少女のいう通りに、受話器を渡したのです。
女の子は、電話の向こうの誰かと声を潜めて話しては、ときどきこちらを見て、
にっこりと笑いました。その電話が終り、少女が去った直後でした。私が、
途方も無く恐ろしいものに取り憑かれていたことに気付いたのは。
理由を詳しく説明することはできません。私の
つまらない文章の意味を理解した者だけが、とり
かれる。そ
れが、この少女の呪いの
ルールなのですから。










【解説】
一番左の行を縦読み、ちょっと難しいな。 人気ブログランキングへ
  
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