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とある病院での出来事


とある病院での夜中の出来事。
記録室で書き物をしていたらひょっこりと部屋を覗く気配がした。さん。

「どうしたの?さん」

声を失う手術をしたさん、困ったように立っている。

「家に電話?何かあった?書類なら今書いてるよ?」

小指を立てたあと、額に手を当てて頭をゆらゆらさせている。
小指女房。……気分悪い?
いま、さんに奥さんが付き添っていることを思い出した。

「奥さん、気分悪い?見に行ったほうがいい?」

さんがうなずいた。急いでさんのいる部屋に走る。
部屋が見えたとき、部屋から息子さんが出てきて

「すいませんお袋が!」

と叫んだ。具合の悪そうな奥さんを息子さんと2人で病棟に移し、
疲れによる貧血だろうということで、点滴をしてしばらく様子を見ることにした。

しばらくして様子が落ちついたのを見て、家に帰れるように奥さんと息子さんに
さんの診断書を渡した。同時にさんが奥さんの不調を教えてくれたことも。
なんだか奥さんは泣いていて、息子さんは泣きそうだった。

迎えに来た車を見送って、つぶやいた。

「さよなら、さん」










【解説】
さんが自分の部屋に来ているのに、「さんのいる部屋へ走る」という表現はおかしい。
また、その後の文章での家族の様子から、さんは死んでしまっていると考えられる。
つまりさんがいた部屋というのは霊安室で、書いた診断書は死亡診断書、
そして迎えに来た車は霊柩車である。

死んださんが幽霊になって、妻の体調が悪いことを知らせに来たという話だ。

 

詩音(ここで悟史君が後ろに立って誘導してくれてました。

そしてこけたかと思うと突然、走っていってしまったんです。)

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とある買い物客


スーパーで買い物していた男が、ドッグフードを2缶持ってレジへ行った。
キャッシャーが尋ねる。

「犬を飼ってらっしゃるのですか?」

「ええ、そうですよ」

「犬はどこですか?」

「家ですよ」

「申し訳ありません。犬を確認しないことには
ドッグフードはお売りできないんですよ。規則なんです」

次の日、その男はキャットフードを持ってレジに並んだ。

「猫も飼ってらっしゃるんですか?」

「ええ、でも家に置いてきてますけど」

「申し訳ありません。猫を確認しないことには
お売りできないんです。規則なんですよ」

また次の日、その男は紙袋を持ってレジに並び、キャッシャーに言った。

「ちょっとこの紙袋に手を入れてみてくれないか?」

「何かしら、温かくて軟らかいものが触れたわ」

「今日はトイレットペーパーを買いに来たんだ」










【解説】
男は「このスーパーでは、何か買うときは
実際にそれが必要なものを確認させないと売ってもらえない」と勘違いした。

トイレットペーパーが必要な「温かいもの」といえば
手にふれたのはうんちでしょうな。

 

大石(つまり悟史君はまた一年前のように車にひかれると勘違いしたのでしょうな・・・。)

詩音(そんなありえないです、ちゃんと車も運転できるようになったんだから!)

魅音(詩音、車の後ろの座席からこんなものが・・・。)

車の後ろの座席には、スタンガンとロープとスコップとナイフが置いてあった。

詩音(嫌だな・・・、護身用道具とサバイバル道具じゃないですか!)

大石(これを見て命の危険を感じたのでしょうな・・・。)

悟史君は山奥の電話ボックスで震えているところを確保された。

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とある元カノ


彼女とショッピングで街を歩いていたら
前から小さな女の子の手を引いた女性が歩いてきた。

近づいてきてそれが誰だか気づいた俺が3年前まで付き合ってた女だ。
そして、いま思えばひどい振りかたをして別れたのだ。

元カノは俺にニッコリ微笑んで会釈してきたので、彼女が

「誰?」

と怪訝そうな顔をする。俺は咄嗟に

「前ウチの会社にいた○○さんだよ。いやあ久しぶりだねえ」

と言った(これは嘘じゃない)。彼女は

「そうなんですか、こんにちは」

と言って気を利かせたのか、

「ちょっとあそこの洋服見てくるね」

と言ってその場を離れた。

「やあ久しぶりだね。結婚したんだ

「ええ、貴方に振られちゃったから、1年前にね
こんな私でも良いって言ってくれる人がいたのよ」

「こんな私なんて言うなよ
君は充分魅力的だし俺が未熟だっただけで」

「もう、そんなこと言わないで。
でもこんな私が結婚できるなんて本当に思っていなかったのよ」

「そう?あ、いやゴメン、子どもの前でこんな話しちゃって」

「いいのよ、でも可愛いでしょ?だから私とーっても幸せなの」

「ああ、そうだね。いまの君は本当に幸せそうだ安心したよ」

「本当にそう思う?」

元カノ(今は人妻だけど)はそう言うと、フフフと微笑んで小さな声で

「じゃまたね」

と言って去って行った。


彼女が戻ってきて

「綺麗な人ねひょっとして昔好きだったとか?」

と言って俺を試すような目で見た。

「何馬鹿なこと言ってんの」

俺は努めて冷静にそう言って、彼女の手を握った。










【解説】
元カノと別れたのが3年前。小さな女の子の手を引いて歩いてきたという描写から
歩けるほどの女の子がいるとしたら、現在の夫との子どもではなく、「俺」との子どもだ。
元カノが結婚して幸せになってよかったね。

 

 

入江(悟史君も圭一君も後少し発見が遅れたら、取り返しのつかないとこでした。)

悟史君は恐怖から謎のひなみざわ症候群を発症、圭一君は性別に問題はあるものの命に問題ないという結論だった。

鷹野(今年は貴重な研究対象が二人も増えてラッキーだわ♡)

圭一も悟史も順調に回復に向かっているという。

羽入(今回はハッピーエンドでよかったのです。)

リカ(ダメよ・・・。入江を甘く見ないほうがいいわ・・・。

ひなみざわ全メイド化計画を実行するつもりよ・・・。

圭一も悟史も女性になるように仕向けられてるじゃないのかしら・・・。)

羽入(そんな~。少しの間だけの悪戯心ですよ!)

リカ(何事もなければ、一年すれば戻るでしょうけどね・・・。)

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K美の話


ねぇねぇ受付のK美の話聞いた?

「絶対幸せにする 君を離さない 一生一緒にいて欲しい」

ついこの前、こうプロポーズしてくれた彼が
自宅のマンション屋上から投身自殺をしたんだって。
しかも、それは彼女がプロポーズをOKした次の日のことだったんだって。

でさ、その一週間後に彼女は自分の手首を鉈で切り落としたらしくてさぁ。
彼女、そんな自殺方法を選ぶなんてよほどショックだったんだろーねぇ。
手首は繋がらなかったらしいけど、命は助かって良かったよね。










【解説】
死後、彼は幽霊となっても彼女の手を離さなかった。
彼女幸せにはなってないけどね・・・。

 

入江(さあ、K美ちゃん、ご主人様のお帰りですよ!)

K美(おかえりなさいませ、ご主人様♡)

圭一はすでに入江によってメイドになるように訓練されていた・・・。

レナ(やっぱり圭一君、女の子になちゃったんだ・・・。こんなの圭一君じゃない!)

レナは考えていた、圭一と悟史が元の男へ戻れる方法を。

そして至った結論は・・・。

レナ(そうか、入江先生は宇宙人で私たちを侵略しに来たんだ!

圭一君と悟史君はもう助からない・・・。このひなみざわを守れるのはあたししかいない・・・。)

そうしてレナは入江診療所を占拠した。

リカ(レナが豹変してすいまったのです。)

羽入(リカ、なんとか暴走を止めるのです。)

レナの計画性はひなみざわ症候群を発症しているにもかかわらず、冷静で手が込んでいた。

リカとさとこが診療所に来ることを予想して人質にしてしまった。

入江(レナさん、落ち着くんだ!)

レナ(うるさい!この侵略者メ!早く、圭一君と悟史君を元通りにしろ!

さもなくばこの病院を爆発させる!)

鷹野(レナちゃん、落ち着いて、圭一君と悟史君はしょうがないのよ!

私たちの技術ではあそこまでが限界なのよ!一応、男の子になったんだし、精子だって出るわよ。傷くらいは勘弁してね!)

レナ(うるさい!圭一君はもう男の子じゃなくなってた!

貴様らのうそにだまされるものか!)

魅音と詩音がレナを説得するために来た。

魅音(悟史君はもう元に戻ったの!圭ちゃんは後少し回復に時間がかかるけどかならず良くなるから!)

レナ(うるさい!魅~ちゃんの姿をした宇宙人。本物の魅~ちゃんを返せ!)

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とある別荘地での電話


「それにしても、あなたS君と付き合い始めたってだけで
他の女を敵に回してるっていうのにちょっとは自覚持ちなさいよ」

「あはは、この連休は彼と別荘地で2人きりなんて、皆にバレたら殺されるかもね」

「まったくもう

「しかも避暑地だから、夏が過ぎたらもう誰もいないの!いいよぉ、2人だけの世界って感じ?」

「もうシーズンオフみたいね、うるさいくらい鈴虫が鳴いてるのが聞こえてるわよ」

「あ、聞こえる?そうなのよ、そっちはまだでしょ?ここはもう秋よ」

「まぁねところで、変な人とか熊とか気をつけなさいよ」

「大丈夫だって、携帯も通じるし」

「あ、ちょっとまって背中かゆいごめん、片手包丁でふさがってるの」

「ごめん、これから料理するところだった?」

「まぁそんなところかな、いいの、もう半分は済んだから」

「忙しいときに電話しちゃってごめんね、なんか彼の帰りが遅いから寂しくなっちゃって」

「いいのいいの、じゃまた後でね」










【解説】
「他の女を敵に回してるっていうのに」これは自分のこと。
彼女はこれからS君と付き合っている友人を殺しに行くところなのだ。

「鈴虫が鳴いてる」と言っているが、電話では鈴虫の声は周波数が高いため電話では聞こえない。
つまり、この友人は実際に鈴虫の鳴き声が聞こえるところ、別荘の近くから電話をかけてきている。
さらに「半分済んだ」ということは、もうS君は殺されている。

「じゃまた後でね」という言葉から、彼女もこれから殺される。

 

鷹野(大事な資料が燃やされる前に他に移すのよ!急いで!)

レナ(何をしてるのかな、鷹野さん。まだこりずにレナにたてつくつもりなのかな、かな?)

レナはなたを使い、鷹野を攻撃する!

鷹野(待って、私が何をしたというの・・・。悪いのは入江先生よ・・・。)

レナ(そうだよね、レナは悪くないもの!みんなお前たちが悪いんだ!)

入江と鷹野をなたで叩きまくるレナ。

圭一(待て、レナ!)

レナ(出たな、圭一君の姿をした変態宇宙人が!)

圭一がなたを持ったレナにバットで対抗する!

圭一(監督、鷹野さんを連れて早く非難してくれ!)

監督と鷹野が移動するのをレナが阻む!

レナ(逃がさないよ・・・。お前ら宇宙人は私がここで全滅させてやる!)

レナは時限爆弾のタイマーを起動させた。

辺りにはなんとガソリンのにおいまでする! 人気ブログランキングへ
  
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