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にらめっこ
あるところに、にらめっこ好きの神様がいました。
神様は、とある一方的なカップルの前に現れ、にらめっこをして勝ったほうに
どんな願いでも一つだけ叶えると約束しました。
それを聞いたカップルは喜んで各々、異なる願いごとを神様に告げてにらめっこを始めました。
しかし開始早々、極度のストレスからなのか、男のほうが心臓発作で亡くなってしまいました。
それ以来、女のほうは決して笑わなくなりました。
彼女の願いは叶えられたが、こんなことが起こってはもう笑える訳がない。
【解説】
女の願い事「男が死にますように」
男の願い事「いつまでも一緒にいられますように」
お互いに相手の願いごとを聞いていて、男はショック死する。
→ 男が死んでしまったから女が負ける(笑う)と、ずっと一緒=女も死ぬ
→ 女はもう笑うことが許されない。
詩音は魅音に入れ換わり学校に来て、悟史を励まそうとするもさとこともめてしまい、悟史君とけんかしてしまっていたのだ・・・。
詩音(まさか、わたしは悟史君に嫌われてしまったの・・・もう悟史君の笑顔を見れないの・・・。)
魅音(さとこを椅子で攻撃して、そりゃあ悟史も怒るよ。
大丈夫だよ、また学校行って、謝ってからいろいろ話しなって!)
詩音(ありがとう、魅音・・・。)
僕の両親
僕の家族は両親と弟2人の5人家族です。
両親は僕たちのために毎日寝る間も惜しんで仕事をしてくれています。
ある日、両親が仕事帰りに殺されました。
場所は違うけど撲殺という同じ殺されかたです。
母の死体の横には僕たちの晩ご飯が転がっていました。
帰ってそれを食べようとしたけど、あまりの悲しさに僕だけは食べることができませんでした。
次の日、弟2人が泡を噴いて死んでいました。
なぜ僕の家族が殺されるのか考えてもわからない……。
わかるのは、犯人が大家だということだ。
僕も見つかり次第、殺されるのでしょう。
【解説】
「僕」→「ゴキブリ」
遠い記憶を詩音は呼び覚ました。
それは、他の世界で魅音やリカちゃん、さとこを殺してしまったという悲しい記憶だった。
詩音(わたしはゴキブリを殺しただけ・・・。)
羽入(ということにしといてあげましょう・・・。)
魅音(もうすぐ綿流しの祭りだね。詩音はみんなと楽しく遊んできなさいね。)
ヒッチハイク
「やれやれ、乗せてもらえて助かりました」
青年はナップザックを背中から降ろして、
エアコンの効いたパトカーのハンドルを握っている、保安官の隣の助手席に乗り込んだ。
「まさかパトカーをヒッチハイクしたからって、逮捕されたりはしないですよね?」
「今日はな」
保安官が答えた。
「それほど暇じゃないんだ」
青年はほっとしたように笑みを浮かべた。
そしてナップザックからチョコレートバーを取り出すと、
それをパキンとふたつに割って、保安官に差し出した。
「いや、結構」
アクセルを踏みこみながら、保安官が答えた。
「誰かを追跡でもしているんですか?」
「ついさっき、ファーストナショナル銀行が4人組の強盗に襲われてな。黒いセダンで逃走したんだ」
「えっ」
ヒッチハイカーは驚いた。
「ほんの10分前に黒いセダンをみましたよ。それも4人の男が乗っていました。
もう少しで轢かれるところでしたよ。1時間も待って、ようやく通りかかった車だったのに。
でも、その車は左に曲がって西に向かいましたよ。北じゃなくて」
それを聞いた保安官は急ブレーキをかけて、車をUターンさせた。
青年はオレンジの皮をむき始めたが、皮はきちんと紙袋に入れていた。
「今日は日陰でも摂氏30度近くはあるだろう」
「そうでしょうね」
ヒッチハイカーも頷いた。
「あれ、曲がり角を通り過ぎましたよ。どこに向かっているんです?」
「警察署さ」
保安官がぶっきらぼうに答えた。
【解説】
日陰でも摂氏30度近くはあるのに、1時間近くパトカーを待っていた青年。
そのリュックに入っていたチョコレートバーが溶けていない。
つまり青年の言っていることはウソ。
犯罪に関わっている可能性が高い!
悟史から魅音に電話だった。
魅音は詩音に代わりに出るようにさせる。
詩音(どうしたんですか?)
悟史(魅音、明日は綿流しの祭りだろ、僕はちょっと用事で行けないけど、さとこは祭りで楽しんでもらいたいんだ。
だから、さとこのこと頼んでいいかな?)
詩音(大丈夫です。用事って大事なことなんですか?)
悟史(さとこのこと頼んだからね・・・。)
そして、悟史君は綿流しの晩に失踪してしまった。
魅音(さとしくん、どこいちゃったんだろうね・・・?)
詩音(そうだ、探偵を雇いましょうよ。)
そうして詩音が雇った探偵がすべての真相を暴きだした。
排水口
俺はいわゆる野球留学ってやつで高校から1人暮らしをしてるんだが、
カーチャンのありがたみが分かるわ。
飯も洗濯も面倒だが1番ツラいのは掃除だな……。
風呂場の排水溝ってなんであんなすぐ詰まるんだ……orz
【解説】
野球部なら坊主のはず。なら、排水口に詰まっているのはいったい……?
彼女でも出来たか、女ストーカーが風呂を使っている。
探偵はまず詩音を追い詰めた。
詩音(実は綿流しの前日に悟史君の様子が変だったので、綿流しの日の朝まで悟史君をストーカーしてました・・・。)
魅音(やっぱりね・・・、さとこを私に任せて綿流しの祭りには来ないから怪しいとは思っていたよ。)
詩音(悟史君の用事が何なのか分かって、助けてあげようとしたんです!)
最期の言葉
ある所に箱入り娘の女の子がいました。
彼女は20歳、大学2年生。両親のしつけが厳しく門限は夜8時でした。
そんなある日、彼女の元にパーティーの誘いが来ました。
こっそり両親の目を盗み、彼女はパーティーに参加しました。
そこで彼女は1人の男性と出会いました。
彼女「このお酒美味しい」
彼「うん、何杯でもいける」
彼「ドライブ行かない?」
彼女「うん、いいよ」
一方、夜8時になっても帰って来ない娘を不安に思い、両親は車で娘を捜しに行きました。
彼「うわぁー」
彼女「キャァー」
飲酒運転のため、彼の車は反対車線にはみ出し、対向車と正面衝突。
彼は即死、彼女は瀕死の状態。
看護師A「頑張って」
彼女「私はもうダメかもしれない。両親にごめんなさいと伝えて……」
そう言い残し彼女は息を引き取りました。
看護師B「ご両親に彼女の最期の言葉伝えたの?」
看護師A「それが……無理なのよ」
【解説】
正面衝突したのは両親の車だった。
彼女が気付かなかったのがせめてもの幸いだったか。
詩音(悟史君の熊のぬいぐるみ、私のバイトしたお金と悟史君のバイトしたお金で何とか買えたんです。でも、大きくて自転車では運べなかった・・・。そこで葛西の車をパックって悟史君とドライブに行こうとしましたよ。でも葛西の奴、私がよく車を勝手に使うもんだから、私の慣れていないマニュアル車にしたんですよ!)
魅音(そりゃあね。葛西さんの判断は正しいよ・・・。で、悟史を連れてどうなったのさ!)