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ある夏の家族旅行
ある夏の家族旅行
ある夏、姉と母と自分と3人で旅行に行った。
旅先で親子3人、川の字になって就寝していたのだが、
旅の興奮でどうにも眠れない。
そんなとき、横で胸をはだけさせて眠っている姉に気づいてしまった。
思春期真っ盛りの俺は途端にムラムラしてしまい、
姉に気づかれぬよう、浴衣をずらした。
その姉の姿を写真にしておきたいという衝動に駆られ、
電気をつけず、暗い中なんとかカメラをカバンから探し出し、写真を撮った。
旅行から帰った後日、現像を撮りに行く母を必死で止め、
写真屋に行き、写真を受け取った。
すぐさま姉の写真を確認する。胸をはだけさせた姉が確かに写っていた。
が、その瞬間、僕は恐怖のあまり写真を破り捨てた。
そこには幽霊よりも恐い、姐の後ろからこちらを鬼のような形相で睨む母が写っていた。
【解説】
母は気づいていた…!
大石(は?圭一君は重体ですが、死んではいませんよ。)
魅音(圭ちゃん、活きてんの!)
魅音がほっとしたのか、くずれるように座り込む。
大石(幸い発見が早くてね・・・。入江さんのとこで治療を受けてますよ。
若い女の子が電話で圭一君が襲われたというのを通報したんだそうです。)
魅音(きっと詩音だ!)
さとこ(ということは、兄が犯人ですの?)
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