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終わらない会話

終わらない会話


最初の1人が退場させられると、円卓を囲んでいた彼の椅子もすぐさま片づけられ
4
人になった僕たちの頭上からまた放送の声が流れる。

「会話を再開して下さい」

いつまでこんなことやらせんだよ!?」

最年長と見えるひげ面の男が叫んだ。

「予定では最後の1人になるまで続けさせていただくつもりです。では、はじめ」

しばしの沈黙のあと、僕の隣の眼鏡を掛けた男が言った。

「めちゃくちゃだ」

「誰だってそう思ってますよ」

僕は頷いた。

「世の中何が起こるか解らないって言うけど、こんな

若い神経質そうな女が爪を噛みながら呟く。

「何も、俺たちじゃなくたって良いだろう!?」

またひげ面が叫んだ。

「うるさいな!」

眼鏡が怒鳴る。

「何度も言うが、みんなそう思ってんだよ!」

「よ、よして下さい!」

女が立ち上がり、必死に取りつくろった笑顔で取りなした。

「いつまでもこんなことやってられっかよ!!」

眼鏡は頭をかきむしった。ひげ面が僕の方を睨みつける。

「よぉ兄ちゃん、ずいぶん静かじゃねえか」

「彼は、」

眼鏡も冷ややかな視線を僕に向けてくる。

「なるべく余計なことを言わないようにして、私たちが脱落するのを待ってるんです」

釈明しようとしたが、何を言っても火に油を注ぐだけの気がした。

すいません」

気づいたのは頭を下げたあとだった。血の気が引いていくのが解った。
最初のときと同じブザーが部屋に鳴りひびく。

「い、いや!今のは

僕はスピーカーに向かって叫んだ。
引きずられながら僕が最後に見たのは、他の3人の同情と安堵の入りまじった笑みだった。
最初の男を見送りながら、自分もあんな顔をしていたのかなと僕は思った。

「はい、会話を再開して下さい」










【解説】
会話内容がすべてしりとりになっている。
予定では最後の1人になるまで続けるとのことなので、
これからさらに2人脱落するまで続けられるのだろう。

 

詩音は案の定、園崎家の地下拷問部屋にいた。

園崎おりょうを問い詰めているところを発見、確保された・・・。

詩音(いや、放して!悟史君が突然に私の前から逃げるように失踪したんで問い詰めていたんですよ。)

大石(よし、ということは、悟史君の失踪の原因はあなたじゃないということですか?

圭一君に重傷を負わせたのは誰でしょう?)

詩音(うそ、圭ちゃんの重傷?何のことです?)

魅音(ごめん、いきなりこんな話・・・。つまり圭ちゃんが腹から刃物でばっさりとやられたそうなの・・・。)

レナ(呪い、いえ、悟史君の失踪・・・、これはおやしろさまの祟りなのかな、かな。)

さとこ(なら、詩音さんはいつどこでどんなふうに兄と分かれたのでございますか?)

詩音は顔を赤らめた。

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