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カテゴリー「ひぐらしの鳴く頃に 宝隠し編」の記事一覧
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私は数年前に事故で障害を持った。
知り合いも見舞いに来て励ましてくれた。が、1ヶ月ぐらい酷く落ち込んだ。

そんな私を救ったのは歌だった。歌は私の唯一の得意なものであり生きがいだった。
それから毎日歌った。朝も昼も夜も、毎日毎日、だって私の得意分野だもの!
色んな人に歌って聞かせた。友だちは泣いた。お母さんも泣いた。

「元気そうで良かった

だって!少し照れる。

その後、単身赴任していたお父さんにも聞かせてあげた。するとお父さんの顔が歪んだ。
そしてお父さんは走って部屋を出て行った。ドアは勢いよく閉めた、と思う。










【解説】
これには2つの説がある。

1
、「ドアは勢いよく閉めた、と思う」のくだりから、
語り手の女性は事故で耳が聞こえなくなったという説。

2
、お父さんは単身赴任しているのに、どうして「顔が歪んだ」のを見ることができたのか?
また、「元気そうで良かった」と母が言っていることから、女性はもう死んでいて、
そのことに気づかないまま母や父の元へ現れ歌ったという説。

 

そして、悟史が退院した綿流しの祭りあと。

圭一(もしも、レナに俺のあれが摂られていたらどうなっていたのだろうか?)

病院を退院してきたという悟史が言った。

悟史(入江先生に診てもらえば、すぐに元に戻ると思うよ。)

圭一(そうだよな!名医だもんな!)

悟史(まあ、少しメイド服は着せられるけど、他はまともだよ・・・。)

ひぐらしが鳴く頃に悟史の声が良く響いていた。

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私のこと愛してる?


新婚初夜。
ベッドで妻が夫に聞いた。

「ねえあなた、わたしのこと愛してる?」

夫はほほ笑みながら答えた。

「もちろん愛してるさ」

やがて2人のあいだには娘が1人生まれた。

その娘の7歳の誕生日。娘が父親に聞いた。

「ねえパパ、あたしのことアイシテル?」

父親はほほ笑みながら答えた。

「もちろんアイシテルよ」

「ママのこともアイシテルんでしょ?」

娘はさらに聞いた。

「ああ、もちろんママのことも愛してる」

「あたしとママなら、どっちをいっぱいアイシテルの?」

「難しいね」

父親は少し考えてから、やはりほほ笑んで答えた。

「たぶん、ママの場合とは意味が違っているんだよ」

「よくわかんない」

「まだわからなくていいのさ。さあ、ママにケーキお供えしてこよう」


10
年後。
取り調べ室で、まだ若い刑事が男にこう聞いた。

……で、結局なぜあんなことをしたんだ?」

男はしばらくうつむいたまま押し黙ったあと、ゆっくりとほほ笑みながら答えた。

……意味が違っていたんです。前と同じように。それだけです」

1
年後。男の娘とごく短いあいだだけ交際していた少年が、
新しい恋人の少女からふいにこう聞かれた。

「ねえ、あたしのこと愛してる?」

少年は青ざめた顔のまま、何ひとつ言葉を返さなかった。










【解説】
決まった回答はないが、「意味が違っていたんです」という父の言葉には
4
通りの解釈があるとされている。


1
、「愛してる=DV」説
娘のことは「アイシテル」なので、その時点では暴力は無かったと考えられる。
しかし、ママは「愛してる」ので、夫にDVを受け死んでしまった。
そして10年後、娘のことも「愛してる」に変わり、父親に殺されてしまった。
男の娘と短期間交際していた少年はそのことを知っているので、
新たな恋人の「愛してる」に対しても青ざめた。


2
、「愛してる=死んだ人への愛 アイシテル=生きている人への愛」説
娘はママと同様に愛してもらうために自殺した。
刑事が「なぜあんなことをしたんだ?」というのは、
父に対してではなく、娘の自殺に対して言っている。


3
、「愛してる=恋愛感情、で、アイシテル=家族愛」説
10
年後、娘のことを「アイシテル」から「愛してる」と呼ぶ父。
この時点で娘に対して恋愛感情を持ってしまった父は、
娘が少年と交際していることに嫉妬し、娘を殺してしまい、逮捕された。
少年はそのことを知っているので、新しい恋人からの「愛してる?」に青ざめた。


4
、「愛してる=恋愛感情=一生自分だけのものにする」説
ママは愛されたために父親に殺された。
10
年後、娘のことも「愛してる」になり、娘も父親に殺された。
事情を知っている少年は、新しい恋人の「愛してる?」を聞いて
自分も同じ道を辿るのかと思い、青ざめた。

しかし、綿流しの二日後に誰も予想していなかった事態が発生した。

大石(綿流しの祭りの二日後に圭一が無残な姿で発見され、悟史君が失踪しました。)

ひぐらしが物悲しく鳴いていた。

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スイカ


ある農家では、畑に忍びこんでスイカを食べてしまう奴がいるのに手を焼いていた。
いい対策はないかと知恵を絞った末、最高のアイデアを思いつき、看板を作って畑に貼り出した。
翌日スイカ泥棒が畑に来てみると、看板は次のように書いてあった。

「!!警告!! この畑に、青酸カリ入りのスイカ1個あり」

その翌日、農夫が畑に出てスイカを確認すると、はたして1つも盗られていなかった。
ただし、看板には次の文句が書き加えられていた。

「今は2個」










【解説】
当然だが、青酸カリ入りのスイカなんてものはない。
しかし、スイカ泥棒が「今は2個」と書き加えたことによって、
今度は農家側が青酸カリ入りのスイカがあるかもしれないと怯えることになった。

ウソだとしても出荷してしまったら大変なことになる。
結局、これらのスイカは全部捨てるしかなくなるのだ。
実際に青酸カリが仕込まれてたら大変だしな。

 

大石(圭一君はなにやら刃物で腹から下をばっさりやられていました。

縦にものすごい一撃をくらったらしく、腹から腸やらなんやらが出ていました。)

魅音(圭ちゃん、部活の帰りに何者かに襲われたんだ!)

レナ(ひどいよね、よね。)

さとこ(圭一さん、いつも通り魅音さんとレナさんで帰ったように思いましたけど・・・。)

リカ(二人が疑われているのです・・・。)

大石(そういえば、詩音さんもいませんが、確認取れますか?)

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親戚の娘


うちの親戚に「山を持っている」という規模の金持ちがいるんです。
そこに娘さんが2人いるんですが、母親がこのうちの妹のほうをえらくいじめるんですよ。
いつも見てもほっぺにビンタの跡があったぐらいに。

その妹は養女だそうで、「父親がよそで作ってきた子」だとか、全くの赤の他人だとか、
うわさは色々あったんだけど詳しいことはオレも知らなかった。

いじめもなかなか陰湿でさ、食事も一緒に取らさないぐらい。
母親とお姉さんが食べ終わるまで、じっと待たされてるんだ。
親戚が集まったときも、その妹はいつも怒鳴られてて、あんまり可哀想なんで
普段おとなしいオレが

「いいかげんにしろよ!」

て怒鳴っちゃったぐらい。そしたら親戚の何人かにギロッて睨まれてね。
相手が金持ちなもんだから、おこぼれ狙ってたんだろうな。あとでおふくろに

「まずかったかな?」

て言ってたら

「バカと貧乏は治らない病気だから仕方がないけど、下品だけはやせ我慢すりゃなんとかなる」

て言われた。こんなこと言ってられるのは、うちが祖父母の代で本家に不義理を働いて、
ちょっと遠くに逃げてた状態だからなんだろうけどね。財産が譲られる順番は犬よりあとなわけ。
そんなわけでその妹は周囲に味方もいなくてさ、6才上のお姉さんがかばってやりゃいいのに、
こいつがまたイヤな女で、母親に輪をかけて妹をいじめるんだ。
かなり美人なんだけど、台無しもいいとこ。

せめて父親が生きててくれたらよかったのに、妹が2才のときに車の事故で亡くなっててね。
なんでも、姉のほうを乗せているときに、ハンドル操作を間違って海にドボンしたらしい。
学校の先生とか役所の人も、なにせ相手が金持ちだから、
かかわり合いにならないか媚をうるかの両極端で、頼りにならないんだ。

その妹が中学生の時にさ、おふくろがオレに

「今から貧乏がもっと凄い貧乏になるけど文句言うな」

て言い出してね。悩んだ末に引き取るつもりになって、その親戚の家に行ったんだ。
後から考えたら、うちは母子家庭で経済的に余裕がないし、年齢の近い異性がいる(オレ)から、
この話がうまくいくわけないんだけどさ。
そのときはサンダーバードの隊員みたいな気分でお屋敷に乗りこんだんだ。

いや、オレは後をついていっただけなんだけど。

○○ちゃん、いらないんでしょ。ちょーだい」

たしかこんな感じで切り出してたと思う。
言いかた考えたほうがいいんじゃないかと思ってたんだけど、相手の反応が予想外でね。
血相変えて

「あの子は渡せない」

って言うんだ。
そのあとは、おふくろと2人で別の部屋で話しこんでたんで、詳しいことはわからないんだけど、
あのオバハンの泣きそうな顔は意外すぎたな。おふくろもそれ以来

「この話しは終わり」

って言って、何も言わなくなってしまった。普段はうるさいぐらいお喋りなんだけど。

それから5年ぐらいだったかな。妹が18のときに、母親と姉が事故で亡くなってね。
車の事故で海にドボン。父親のときと同じ。場所は違うけど。
母親は実はガンだったそうで、あと1年持つかどうかの状態だったそうだ。

事故の様子がね、これがどう見ても

「病気を苦にした母親が、子供を道連れに自殺した」

ように見えるんだよ。いや、もちろん警察は事故として処理しちゃったよ。
地元の有力者に遠慮したのかなぁ?自殺は恥っていうとこがあるから。
で、その財産はいじめられつづけてた妹に渡ることになったんだよ。親戚中大騒ぎだったよ。
そのときにちょっとヘンな話があってね。

遺産相続のさいに手続きしないといけないから、役所に戸籍とかの書類をもらいに行ったんだ。
そしたらね、戸籍にお姉さんが養子って書いてたんだ。
いじめられてた妹が本当の子どもで、お姉さんの方が養女だったの。

「逆じゃないですか?」

て役所で尋ねたんだけど、これで間違いないそうだ。養子縁組みの記録もちゃんと残ってるって。

○○さん。これどういうことなんでしょう?」

て妹に聞かれてさ。実は薄々真相に気づいてたんだけど、何も言えなくてね。

「お母さんはキミを愛していたんだよ」

とでも言うべきだったのかなぁ?



みんなには真相がわかりましたか?










【解説】
つまり母親は、本当は妹を愛していた。
自分はもうすぐ死ぬが、周りには遺産目当ての人しかいない。
このまま遺産を相続しても、誰かに横取りされて終わりである。

なのでわざと妹に辛く当たって、遺産目当てではない、
本当に可哀相だと言う理由で手を差し伸べてくれる人を探していた。

そのため、その母親は自分とおふくろが来たときに泣きそうになり、病気で死ぬ前に自殺した。
自分とおふくろを一旦追い返したのは、自分が死ぬ前に養子として出してしまうと
遺産が正しく相続されない可能性があったからと考えられる。

 

魅音は大石の指示に従い詩音と連絡を取ろうとする。

魅音(だめ・・・。詩音とも連絡がつかない。)

大石(詩音さんも鬼隠しですか・・・。)

魅音(まずは私たちのアリバイを確認しないとね・・・。レナは圭ちゃんとどこで別れたの?)

レナ(いつも通り、レナだけ宝さがしで圭一君はまっすぐ帰ったように思うよ・・・。)

さとこ(レナさん解ってます?あなたが有力候補なんですのよ・・・。)

羽入(こんなケースは初めてなのです・・・。)

リカ(鷹野たちじゃなく圭一が死亡で詩音と悟史が失踪か・・・。) 人気ブログランキングへ

ある夏の家族旅行


ある夏、姉と母と自分と3人で旅行に行った。
旅先で親子3人、川の字になって就寝していたのだが、
旅の興奮でどうにも眠れない。

そんなとき、横で胸をはだけさせて眠っている姉に気づいてしまった。
思春期真っ盛りの俺は途端にムラムラしてしまい、
姉に気づかれぬよう、浴衣をずらした。

その姉の姿を写真にしておきたいという衝動に駆られ、
電気をつけず、暗い中なんとかカメラをカバンから探し出し、写真を撮った。

旅行から帰った後日、現像を撮りに行く母を必死で止め、
写真屋に行き、写真を受け取った。

すぐさま姉の写真を確認する。胸をはだけさせた姉が確かに写っていた。
が、その瞬間、僕は恐怖のあまり写真を破り捨てた。

そこには幽霊よりも恐い、姐の後ろからこちらを鬼のような形相で睨む母が写っていた。










【解説】
母は気づいていた

 

大石(は?圭一君は重体ですが、死んではいませんよ。)

魅音(圭ちゃん、活きてんの!)

魅音がほっとしたのか、くずれるように座り込む。

大石(幸い発見が早くてね・・・。入江さんのとこで治療を受けてますよ。

若い女の子が電話で圭一君が襲われたというのを通報したんだそうです。)

魅音(きっと詩音だ!)

さとこ(ということは、兄が犯人ですの?)

さとこは呆然とするが、悟史を信じようと必死だった。人気ブログランキングへ
  
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