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心霊現象
最近、うちでは心霊現象的なものが起こる。
本当に些細なことなのだが足音が聞こえたり、朝起きると家の物が少し動いている気がする。
友だちには「気のせいだ」と言われた。
だが、やはり気になるため、家に防犯カメラを設置した。
それから毎日、外出後や朝起きたら防犯カメラをチェックするようにした。
が、まったく物は動いてなかった。でもそれだけで安心してはならない。
よく、「家の中に潜んでいる」というのも聞いたことがある。
なので、家の隅々まで探すことにした。
初めに押入れを探した。が、人なんていない。
その他にも タンス、風呂、トイレも探した。やはり何もいない。
ふと鏡の前に立って鏡を見てみた。まあ当たり前だが人らしきものは見当たらない。
「……もしかして、屋根裏?」と思い、ゾクゾクしながら屋根裏も探してみた。
……いなかった。
やはり気のせいか……防犯カメラ代を無駄にした。
そしてそれから引っ越すまでそんなことが続いた。
【解説】
鏡の前に立っているのに人らしきものが見当たらないのはおかしい。
普通は自分の姿が映る。よってこの家には何かがあるのだろう。
入江(そんなに疑うなら、この病院を探してくれてもいいですよ!)
そして小声で(鷹野さん、悟史君は例の方法で別の場所に・・・。)
鷹野(はい、いいですよ。)
腰の曲がったばあちゃん
俺が去年某洋楽バンドのライブに行ったときの帰りの話。
俺と友だち2人(仮にA・Bとする)の計3人で行って、
ライブ終了後、テンション最高潮で帰ってたんだよ。
そしたらAが後ろから誰かに肩を叩かれたんだ。
振りかえると、80才くらいの背の小さい腰の曲がったばあちゃんが立ってたんだよ。
何かな、道に迷ったりでもしたのかな?
とか色々思いを巡らしてたら、そのばあちゃんはこう言った。
「私、死にそうに見えます?」
って。
一瞬「は?」ってなったんだが、なんかばあちゃんの目が虚ろですごく怖くなって
返事もしないでその場を去ったんだ。
しばらく歩いてから、みんなで
俺「怖っ何あれwww」
B「お化けかと思ったぜwww」
A「俺、肩叩かれたとき、逆ナンかと思ったぜwww」
俺・B「ねーよwww」
とか半ば笑い話的に話をしてたんだよ。
だけど、話してる途中で気づいちゃったんだよ。
【解説】
「小さい腰の曲がったばあちゃん」が、なぜ若者の肩を叩けたのだろうか……?
悟史君?を探していた魅音は突然肩をたたかれた。
ばっちゃ(詩音、魅音、入江先生に迷惑かけちゃいかんね!)
定期健診に魅音のばっちゃも来ていたのだ。
詩音・魅音(ばっちゃが悟史君隠したのね!)
病院にはメイド服を着て働いていた悟史君♀がいたため、常連にはばれていた。
そのためばっちゃは、悟史君♀が嫌い。
ばっちゃ(性転換したあんなガキ知らんね!)
そう言おうとした瞬間、ばっちゃは倒れた。
入江(すべてこの人にいわれてやったことなんです・・・。
魅音さん、詩音さん、力の無い私を許してください!)
体
私には8年前から体のある部分が無い。
でも私はなにも不安はない。私は両足で歩き、朝起きたら両手で顔を洗う。
そしてものは目で見て、話は耳で聞く。なに一つ不自由がないのに……。
周りの人間は私の実体を知ると
「あり得ない!あなたに自由は一つもない!かわいそう!」
などと言い放つ。このせいで私は親友や彼女と呼べる人間はいない。
別にわからないやつは放っておけばいい……。
さて明日も仕事だからそろそろ寝るとしようか。
【解説】
これは実際に語り手の体の一部がないという話ではなく、
「体」という漢字のある部分がないというヒッカケ。つまり「休」みがない。
入江のにせ情報により、魅音のばあさんが首謀者で悟史君を去勢し、奴隷として働かせているということになった。
詩音(悟史君はばっちゃの策略で、性転換させられてここで働いていたんですね・・・。ひどい・・・。)
悲しむ二人を入江は慰める。
入江(わたしが最新設備と技術で悟史君のあれを再生させますので、ご安心ください。)
魅音と詩音は完全に入江にだまされた。
ヨモギ餅
戸棚にあったヨモギ餅をかじってからパッケージを見たら
こう書いてあった。
「豆大福」
【解説】
豆大福がカビていて、ヨモギ餅のようになっていた。
作者も草色の団子かと思って食べてそのあと腹痛になったよ。
味は普通に草を混ぜたのかというような味だった。
入江と鷹野は様々な研究で苦労を味わい、ついに悟史君のあれを元に戻す方法を見つけた。
費用はもちろん性転換手術の研究費用となっている。
そして、一年後の綿流しの前日に悟史君の手術が成功した!
有毒ガス
ある山のふもとにある町では、火山活動の影響で稀に有毒ガスが噴出することがあった。
有毒ガスは空気より重いため、町外れの窪地に溜まる。
過去に何人もの人がその窪地で命を落としていたため、
町では有毒ガスの噴出が観測されると鐘を鳴らすのが慣わしとなっていた。
そんなある日、鐘が鳴らされると、ある婦人が血相をかえて町の護衛団を訪れた。
「私の娘がいない。知らずにあの窪地に行ってしまったのかもしれない」
護衛団が防護マスクをつけ出陣の準備をしていると、1人の老人が訪れた。
「鐘が鳴る前に、窪地に虫取り網と虫取りかごを持った子どもが走っていくのを見た」
護衛団は2人を救出すべく、窪地を懸命に捜索した。
結果、1人の遺体のみが発見された。
【解説】
この話には2つの解釈があり、
1、「私の娘がいない」と「窪地に虫取り網と虫取りかごを持った子どもが走っていくのを見た」
というのが同一人物であるという説。
2、「私の娘」「虫取り網を持った子ども」「虫取りかごを持った子ども」が全て別人物の場合。
護衛団は「虫取り網と虫取りかごを持った子ども」で1人と思いこみ、
遭難者は合計2人だと早合点して、2人を救助した時点で捜索を打ち切ってしまった。
悟史♀は1年後の綿流しの祭りの日に元の悟史君♂になって戻って来た。
ちなみに性転換手術はサポーターも多いので、鷹野の研究もつづけられた。
詩音(これでいつも一緒ですね!)
みんながこれで綿流しの鬼隠しも、神隠しも起こらないのだと安心しきっていた。
リカ(鷹野の研究も問題ないし、悟史も神隠しから解放された・・・。
今度こそ何も起こらないはず・・・。)